現在、海外旅行をするには、ワクチンの数回接種、あるいは、PCRテストを受けることが必要です。
入国ルールが国によってマチマチのため、ワクチン接種数が足りなかった、うっかりPCRテストを受け忘れた…なんてこともあるかもしれません。
実は、私もそのひとりです。
今回はPCRテストを受け忘れるとどうなるのかについて、フィリピン入国の実体験をベースに紹介します。
PCRテストを受け忘れた

入国条件を満たさなかった際の対応は、国や航空会社によってマチマチです。
基本的には以下の3つのうち、いずれかの対応をされます。
- 搭乗拒否
- 強制帰国
- 強制隔離
搭乗拒否
空港でチェックインする際、大抵の場合はPCRテストの結果やワクチンパスポートの提出を求められます。
空港のグランドスタッフは、国ごとに入国に必要な情報を把握しています。
ですので、仮にPCRテストが必須の国に行く場合で、PCRテストを受け忘れていたら、その場で搭乗拒否ということになります。
強制帰国
空港でのチェックイン時に確認漏れなどの理由により、必要条件を満たしていなくてもチェックインできてしまうことがあります。
その場合は現地に到着後、税関でPCRテストの結果やワクチンパスポートの提出を求められますので、要件を満たしていない場合には入国できずに強制帰国させられます。
強制隔離
上に同じく、あやまってチェックインカウンターを通過し、現地に到着した場合のもう一つの対応は、強制隔離です。
そのまま隔離ホテルに車で連れていかれ、指定の日数をホテルで待機するよう命じられます。
隔離中は一切の外出ができません。
実際にフィリピンでこうなった

私の場合はフィリピン入国の際、3回目のブースター摂取を受けた場合のみpcrテストが不要なところ、ワクチン2回摂取でPCR不要と勘違いをしていました。*2022年8月時点の情報です。

JALのフィリピンマニラ行きのチケットを購入しており、なぜかその時はチェックインカウンターを通過。
飛行機に搭乗し、フィリピン到着時にPCRテストが必要だったということがわかりました。
そして結果として、フィリピンの場合は強制帰国ではなく、指定ホテルで5日間(5nights)の強制隔離でした。
ただ、いちおう大使館に連絡してみましたが、このようなケースを聞いたのは初めてで、まず間違いなく搭乗拒否となるとのことでした。
予約していたホテルをキャンセルし、インフォメーションスタッフの協力のもと隔離指定ホテルを予約。

その後、スタッフの案内のもと、タクシーで指定ホテルに連れて行かれました。

部屋には窓もなく、狭く、居心地がよいとは言えないホテルです。実際には隔離対象ホテルは50軒ほどあるようで、その中から選ぶ形になります。ただ、その時点ではホテル名および部屋の値段しかわかりません。
私の場合は1泊3,000円ほどのホテルに宿泊しました。


ホテルに着いた後は、部屋で5日間の隔離となります。


飲食についてですが、ホテルのスタッフに近くのコンビニに買い物に行ってもらうよう依頼したり、ホテルの料理を頼んだりしました。
ホテルから一切の外出はできませんでしたが、飲食で困ることはなかったです。
待機中は持ってきたパソコンで仕事やYoutubeなどを見たりしていたので、しんどかったにはしんどかったですが、気が狂うほどではなかったです。

待機5日目に医療スタッフがホテルの部屋に派遣されてきて、その場でPCRテストを実施。

12〜18時間後に検査判明とのことでしたが、6時間ほどでメールで結果を受け取り、結果は無事ネガティヴでした。

これにより、6日目を待たずして、5日目の途中から外出することができました。ホテルのフロントでネガティブの結果を見せて外出可能となります。
ちなみに、ホテル代、飲食代、PCRテスト代はもちろん自分持ちです。
ただ、フィリピンは物価が安いので、大きな出費とならず助かりました。
隔離費用を負担してくれる親切な国は、世界中探しても日本以外ありませんので、くれぐれもご注意を。

また、ホテルのwifiが繋がるかは運によるので、空港で現地simを購入していくことをオススメします。(空港の案内スタッフに許可してもらいました。)
そうしないと、隔離中にネットも使えず、隔離がかなり退屈なものになります。
ワクチンのブースター摂取を受けておく

今回の件からもわかるように、勘違いなどによるトラブルを避けるためにも、ブースター摂取は受けといた方が無難です。
事前にしっかり確認するに尽きる

ワクチン接種やPCRテストを忘れた場合に起こることについて紹介しました。
とにもかくにも、事前にしっかり入国要件を確認するに尽きます。
うっかりミスは致命的になるので、認識に間違いがないか、3回くらいは確認したほうがよいでしょう。
今回のように強制隔離となると、隔離中に途中で帰国することもできません。旅程が短い場合には、帰りの飛行機は強制キャンセルとなり、再度チケットをとる羽目になるので注意してください。