前々から楽しみにしていた旅行が、なんらかの理由によりキャンセルしなくてはいけないかも・・・。
そんな不安に駆られた経験がある人も多いでしょう。
特に今ではコロナウイルスの感染により、先のことが予測しづらい状況が続いています。
いざという時には旅行をキャンセルする必要があるかもしれませんが、キャンセルした場合は旅行代金が戻ってこず、泣きを見ることに。
そんな時にオススメなのが、旅行のキャンセル保険です。
キャンセル保険に入っておけば、いざという時に旅行代金が補填されます。
ということで本日は、旅行のキャンセル保険の概要とキャンセル保険に入るべきかについて解説します。
旅行をキャンセルするのはどんな時?
旅行をキャンセルしなくてはならなくなるケースは様々です。
今ではコロナウイルスの影響が大きいでしょうが、そのほかにも以下のようにいろいろなケースが存在します。
- 台風や地震などの災害
- 疫病の蔓延
- ケガや病気
- 急な仕事や出張
- 葬儀
ほとんどのことは不可抗力のため、未然に対策をすることがなかなかできません。
旅行キャンセル保険の種類
旅行をキャンセルすることになった場合は、
・宿泊先
・パッケージツアー
をそれぞれキャンセルする必要があります。
飛行機の場合であれば、航空会社都合によるキャンセルの場合を除いて、「払戻手数料」と「取消手数料」がキャンセル手数料として発生します。
「払戻手数料」はキャンセルに対して一律発生する手数料のこと。航空券を予約後にキャンセルした場合には必ず発生する手数料です。
「取消手数料」は搭乗日までの日数によって変動します。「〇日前までのキャンセルは〇%の手数料」のようなやつです。
「取消手数料」については、航空会社によって規約が異なります。
安い航空券ほど、手数料が高くなる傾向にあるので、覚えておきましょう。
航空会社の都合により飛行機が欠航・遅延した場合には、キャンセル料金が請求されることは基本的にありません(台風など含む)。
パッケージツアーのキャンセル料金は、旅行業約款により以下の通りに定められています。
【国内旅行の場合】
20日~8日前のキャンセル手数料:20%(日帰りの場合は10~8日前)
7日~2日前のキャンセル手数料:30%
前日のキャンセル手数料:40%
当日のキャンセル手数料:50%
旅行最中および無断不参加のキャンセル手数料:100%
【海外旅行の場合】
30日~3日前のキャンセル手数料:20%
2日前~当日のキャンセル手数料:50%
旅行最中および無断不参加のキャンセル手数料:100%
余裕をもってキャンセルできれば良いのですが、ギリギリになってしまうことも多いと思います。
万が一の時のためにキャンセル保険に入るのもあり
とはいっても、キャンセル料を払いたくないですよね。
数万円・数十万円単位のキャンセル料金が発生してしまった場合には目も当てられません。
そんな時は旅行の「キャンセル保険」に入っておくと安心です。
「キャンセル保険」に入っておくことで、自分自身の事故や身内の病気、交通機関の運休・遅延などによって旅行をキャンセルした場合でも、旅行代金が返ってきます。
万が一という時のために、検討しておくのはありかと思います。
旅行のキャンセル保険の種類
旅行のキャンセル保険にはいくつか種類があります。
ツアーのキャンセル保険は今回ご紹介する保険以外にもいくつかありますが、航空券や宿単体でかけられるキャンセル保険は少ないです。
ツアーなら旅行キャンセル保険
料金プラン | 補償プラン100%、補償プラン50% |
保険料金 | 旅行代金の3%程度(補償プラン100%)、旅行代金の1.5%程度(補償プラン50%) |
旅行対象 | 国内・海外旅行対象 |
補償対象 | 本人・家族の病気・ケガ・死亡、公共交通機関の遅延・欠航、火災・自然災害による自宅損壊、裁判員任命 |
申込期限申込方法 | 旅行代金の支払日から5日以内、かつ搭乗日まで7日以上 |
申込方法 | WEB |
搭乗券ならチケットガード保険
料金プラン | 補償プラン100% |
保険料金 | 旅行代金の5%程度 |
旅行対象 | 国内・海外旅行対象 |
補償対象 | 本人・家族の病気・ケガ・死亡、公共交通機関の遅延・欠航、火災・自然災害による自宅損壊、裁判員任命、急な出張 |
申込期限申込方法 | 旅行代金の支払日から5日以内、かつ搭乗日まで7日以上 |
申込方法 | WEB |
宿泊なら宿泊キャンセル保険
料金プラン | 補償プラン100% |
保険料金 | 旅行代金の6%程度 |
旅行対象 | 国内・海外旅行対象 |
補償対象 | 本人・家族の病気・ケガ・死亡、公共交通機関の遅延・欠航、火災・自然災害による自宅損壊、裁判員任命、急な出張 |
申込期限申込方法 | 旅行代金の支払日から5日以内、かつ搭乗日まで7日以上 |
申込方法 | WEB |
各予約サイトやツアー会社、航空会社の保険
たとえば、HISやYahoo! トラベル、ANAなど、宿や航空券を予約したサイト限定で入れる保険があります(例:HISでツアーを予約した方のみが入れるHIS保険など)。
クレジットカード会社による自動付帯保険
クレジットカード会社によっては、旅行のキャンセル料金を補償する自動付帯保険が付いている場合があります。
有名なのはアメックスのキャンセル・プロテクション。
アメックスのゴールドカード以上に付帯しています。
注意点としては、旅行代金をアメックスのカードで支払っておく必要があるということ。
また、セゾンアメックスなど、アメックス社以外が発行しているカードは対象外となるので、注意が必要です。
臨機応変に対応しよう
旅行のキャンセル保険について紹介しました。
すべての旅行でキャンセル保険に入る必要はありませんが、
- 旅行代金が高い
- 台風の多いシーズン
などには検討するのもありかと思います。
とはいえ、キャンセル保険の料金も高いです。
ですので、旅行代金が高額でキャンセルする可能性も高いという時のみ、入るのがよいでしょう。
また、クレジットカードを使う機会が多い方は、旅行保険ではなくアメックスのゴールドカードを持っておくのがオススメです。
キャンセル保険と比べれば補償内容が薄くなるとはいえ、万が一の時に持っていると安心できます。