海外旅行先で自由気ままに車の運転を楽しみたいと思ったことはありませんか?
国際免許証を持っており、旅行先の交通ルールをある程度把握していれば、誰でも海外で運転できます。
しかし、言葉も文化も違う国で、車を借りたり、運転したりするのは不安ですよね。
- 海外旅行先で運転するために必要な資格
- 国際免許証の取得方法
- 海外での運転時に加入すべき保険
- 海外で運転するときに知っておくべき交通ルール
この記事では、海外旅行先での運転について、必要な情報をわかりやすくまとめてみました。
海外旅行で運転するには国際免許証が必要
海外旅行で運転する場合に必要なものは、
- 日本の運転免許証
- 国際免許証
の2点です。
国際運転免許証を取得すると、ジュネーブ条約に加盟する国での運転が認められます。
国際免許証とは
国際運転免許証とは、自国の運転免許証が通用しない国や地域で車を運転することを許可する免許証のことです。
全ての地域で運転が可能になるというわけではなく、ジュネーブ条約に加入している国のみが対象です。
短期滞在時のみ、加盟国以外でも運転が許可される場合もあります。
ジュネーブ条約の加盟国については、警視庁や各自治体のホームページなどで確認することができます。
海外旅行に行く前に、旅行先の地域では運転が可能かどうか、大使館のホームページなどで確認しておくとよいでしょう。
国際免許証の取得方法
国際免許証は、日本で運転免許証を取得している人なら誰でも取得可能です。
各都道府県の運転免許センターや運転免許試験場、一部警察署などで申請することができます。
申請方法も簡単です。
- 申請場所の受付で免許証とパスポートを提示し、国際免許証の申請用紙に名前や住所などの必要事項を記入します。
- 記入を終えたら窓口に提出し、手数料を支払います。
- その後、証明写真と一緒に用紙を発行窓口に提出すれば受付は完了です。
国際免許証を即日発行できる場所もあるようですが、中には後日郵送のみで、約2週間程度がかかる所もあるため、旅行の日程が決まったら早めに申請することをおすすめします。
申請に必要な費用や持ち物の詳細は以下のとおりです(一部地域によっては異なる場合もある)。
- 運転免許証
- 証明写真1枚(5cm×4cm、6ヶ月以内に撮影したもの)
- パスポートや航空券など渡航を証明できる書類
- 印鑑
- 手数料(2,350円)
海外旅行で運転するレンタカーの借り方
海外旅行でレンタカーを借りるには、日本にいる間にインターネットで事前に予約する方法と、現地に行ってから借りる方法の2種類があります。
いずれの方法でも、下記の内容がプランに含まれているか、よく確認しましょう。
- 返却時の条件について(ガソリンを満タンにするかなど)
- 乗り捨て可能かどうか
- 自動車損害賠償保険が付いているか
日本で事前にレンタカーを予約する方法
海外でのレンタルはコミュニケーションが取れる程度の語学力が必要になるので、自信がない方は国内からの予約が便利です。
旅行会社によっては、あらかじめレンタカー付きのプランが組まれているところもあり、同時に申込みすることができます。
海外旅行先での自動車事故に対応できる保険がセットされているプランもあり、初心者でも安心です。
現地でレンタカーを借りる方法
現地でレンタカーを借りる場合、空港のロビーなどにあるレンタカー屋で申込みすることができます。
しかし、シーズン中は人気車種が予約済みであることも多く、希望の車に乗れない可能性もあります。
申し込みの大まかな流れは以下の通りです。
- 車種を選び、保険や必要なオプションを選択
- 契約内容の読み合わせをし、問題なければキーを受け取る
- 定員さんと一緒に車に移動して基本操作やガソリンの有無、傷の有無などを確認する
- 問題なければ契約書を提示して出発する
日本の自動車保険は適用されない
日本で加入している自動車保険は、自分が普段運転している登録車両のみにかけられており、レンタカーを借りて運転したときには適用されないことが多いです。
加入している自動車保険に、他の車も運転できる特約がついていても、あくまで日本国内のみで適用されるものであり、海外では使えません。
海外旅行保険だけではカバーできない
海外旅行保険は、自分の治療費などはカバーできますが、同乗者や対人・対物の怪我や物損は補償対象外となります。
ですので、海外旅行で運転するのであれば、海外旅行保険だけでは不十分です。
海外旅行で事故を起こしても慌てないために
事故を起こした場合、怪我をした人や壊した物に対する補償に加入しておくと、高額な自己負担が発生しません。
最低限入るべき保険は、
- 海外旅行保険
- 対人賠償保険
- 対物賠償保険
の3つです。
レンタカーを申し込む時に、プラン内容にこの3つが含まれているか確認しましょう。
人の保証
運転中の事故で自分が怪我をしてしまった場合、「海外旅行保険」に加入していればサポートを受けることができます。
相手に怪我をさせてしまった場合は、「対人賠償保険」に加入していれば対応可能です。
車の保証
事故でレンタカーに傷をつけてしまった場合は、「対物賠償保険」に加入していればサポートを受けることができます。
周りの物にぶつかって壊してしまった場合も、同じ保険で大概は対応することができます。
まとめ
今回は海外旅行先での運転について解説しました。
まとめると以下のとおりです。
- 海外旅行で運転するときは、日本の免許証の他に国際免許証が必要
- 海外旅行先での運転による万が一の事故に備えるためにも、保険の加入は必要
- 旅行先の交通ルールについては、事前に勉強しておく
きちんと資格を持っていて、車を運転する国の交通ルールを把握しておけば、安心して海外旅行先でもドライブを楽しめることがわかりました。
しかし、慣れない土地での運転は、思いのほか疲れるものです。
普段運転に慣れている人でも、いつもより大目に休憩をとりながら無理な運転はしないよう気をつけましょう。