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【度数制限は?】アルコール消毒液を飛行機に持ち込む際の注意点

アルコールを飛行機に持ち込む際の注意点飛行機

旅行の際、感染対策のためにアルコール消毒液は持参しますか?

空港やホテルにはアルコールが設置されているので、持っていかないという人が多いかもしれません。とはいえ、アルコールを持っておくとなにかと安心ですよね。

では、アルコール消毒液は機内に持ち込みできるのでしょうか?

結論から言うと、アルコール消毒液は機内に持ち込みが可能です。ただ、機内持ち込みにはいくつか条件があります。

ルールがすこし複雑なので、アルコール消毒液を機内に持ち込むための条件と注意点についてまとめてみます。

アルコール消毒液は「化粧品類・医薬品類」

国内線国際線
アルコール消毒液の持ち込み(直接肌につけるもの)⭕️⭕️
1容器あたりの容量0.5Kgまたは0.5リットル以下0.1kgまたは0.1リットル以下
1人あたりの容量2Kgまたは2リットル以下1Kgまたは1リットル以下
機内持ち込み時の注意なし・すべての液体の容器をジッパー付きの透明なプラスチック製の袋に入れる
・袋のサイズは容量1L以下(※縦横の合計が40cm以下

まずはじめに、アルコール消毒液は引火性のある危険物に該当します。

火気厳禁

ほとんどのアルコール消毒液の容器には、「火気厳禁」や「火気と高温に注意」という表記があります。上記画像のアルコール消毒液にも、「火気厳禁」と表記されいます。

引火性があるなら、機内持ち込みできないんじゃ?

と思われるかもしれませんが、前述の通りアルコール消毒液は機内持ち込みが可能です。

その理由としては、アルコール消毒液が「化粧品類」または「医薬品類」に分類されるためです。

引火性のある液体でも、「化粧品類・医薬品類」については、一定の範囲内で機内持ち込みが許可されています。

一方、手や体に直接つけることを想定されていないエタノールなどは「化粧品類・医薬品類」に分類されないので機内持ち込みできません。

手や体に直接つけることを想定している商品には、「ハンドジェル」などの表記があるので事前に確認してみましょう。

また、液体を別の容器に移し替えてしまうと用途の確認ができなくなってしまうため、機内に持ち込みができなくなってしまう可能性があります。

容器を移し替えてよいかどうか念のため確認したところ、

JALはNG
ANAはOK

という返答をいただきました。

とはいえ、「規定内の容器かつ規定内の量」であると、保安検査を通過するケースがほとんどです。

ただし、国際便では外国語で説明しなければいけないので、心配な方はアルコール消毒液含めて、化粧品の容器の移し替えはしないようにしましょう。

国内線へのアルコール消毒液の持ち込み

国内線へのアルコール消毒液の持ち込みは可能ですが、アルコール消毒液を含む「化粧品・香水・医薬品」の液体を機内に持ち込むためには以下のとおり条件があります。

  • 1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下
  • 1人あたり2kgまたは2リットル以下
  • アルコール濃度制限なし

コンビニやスーパーで売っているペットボトルがだいたい500mlです。それが4個まで許容されるので、かなり大きい容量を持ち込めることがわかるかと思います。

一部空間除菌製品は不可

クレベリン

使用時に腐食性物質(亜塩素酸ナトリウム水溶液)を発生させるような商品、たとえば、大幸薬品が販売するクレベリン機内への持ち込みができないので注意してください。預け入れもできません

国際線へのアルコール消毒液の持ち込み

国際線でもアルコール消毒液(化粧品)の持ち込みは可能ですが、条件が国内線とは大きく異なります。条件は以下の通りです。

  • 1容器あたり0.1Kgまたは0.1リットル以下
  • 1人あたり1Kgまたは1リットル以下
  • 容量が1リットル以下の再封できる1つの透明な袋に液体をすべてまとめる

ジップロックなどの口元を閉じることができる総容量が1リットル以下の透明な袋に、化粧品などをすべてまとめる必要があります。

なお、オススメは国内線の移動も国際線の規約に合わせておくということです。そうすることで、今回は国際線だからあれがダメで、、、なんていう心配もなくなります。

機内持ち込みにオススメのハンドジェル

国際線の規約ベースで考えるのであれば、1つの容器の容量が100ml以下である必要があります。ですので、普段から100ml以下のものを持ち運ぶようにしておくと良いでしょう。

アルコール消毒液は「化粧品類・医薬品類」に分類されるため、アルコール濃度の制限を受けません。

しかしながら、保安検査場の保安官によっては判断が異なる可能性があります(アルコール飲料に分類されると言われるかもしれません)。

ですので、念のためにアルコール濃度が70%以下の消毒液を持っていった方が無難です。

なお、米国疾病管理予防センター(CDC)によると、コロナ対策としてアルコール濃度60%以上の消毒液の使用を推奨しているようです。

濃度が70%以下のアルコールハンドジェルを探している方は、50mLサイズでアルコール濃度が70%のこちらの商品がオススメです。保湿成分も含まれていますので、肌が弱いかたにも優しいジェルです。

機内持ち込みのルールのおさらい

アルコール消毒液

以上、アルコール消毒液を機内に持ち込む際の条件と注意点を紹介しました。

アルコール消毒液の機内持ち込みのルールをおさらいです。

国内線国際線
アルコール消毒液の持ち込み(直接肌につけるもの)⭕️⭕️
1容器あたりの容量0.5Kgまたは0.5リットル以下0.1kgまたは0.1リットル以下
1人あたりの容量2Kgまたは2リットル以下1Kgまたは1リットル以下
機内持ち込み時の注意なし・すべての液体の容器をジッパー付きの透明なプラスチック製の袋に入れる
・袋のサイズは容量1L以下(※縦横の合計が40cm以下

飛行機に搭乗する際、使い捨てのアルコールが配布される場合もあります。しかし、必ず配布されるわけではないので、小さいお子様やお年寄りのご家族がいる方は特に配慮しておきましょう。

これから飛行機に乗るという方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修した人

⼩松 絵⾥

元外資系航空会社CA/現役専⾨学校エアライン科講師
⼤学卒業後、中国の航空会社に内定。中国広州市ベースの客室乗務員として乗務。帰国後、中国での経験を活かしエバー航空の客室乗務員として⼊社。10カ国21都市への乗務経験あり。在籍中に、社内で⾏われるExcellent Service Awardに2年連続受賞。現在は、専⾨学校のエアライン科の⾮常勤講師をしながら、個⼈でエアライン業界を⽬指している⽅向けのオンライン講座を開講中。